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変動となって現れるが,ディジタル伝送方式では,パルス再生中継であるため,このような影響をほとんど受けることがない。

(3) 標本化定理

ディジタル伝送で扱う信号は,時間及び振幅方向に離散的な値しかとらない。しかし,音声あるいは画像信号は,信号振幅が時間とともに連続的に変化するアナログ信号である。図3・54にアナログ信号とディジタル信号の違いを例示するが,アナログ信号をディジタル信号として伝送するためには,信号の内容を保存しつつ,信号形式のみ相互に変換することが必要である。

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この基本となっているものが「標本化定理」である。この標本化定理の概念は,図3・55のように表すことができる。これは,送信側で入力信号の大きさに応じて,その振幅値が変化するようなパルス列を作り,受信側ではパルス列を作る際に含まれる高周波成分を低域フィルタを通して除去することにより,原信号(入力信号)を再生できることを示している。すなわち,入力信号の一定時間間隔ごとの振幅値が正しく伝達されれば,受信側では再び入力信号を正確に復元することができる。

 

 

 

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