に対応している。また,ゲートが二つに分かれていて4本足のものもある。
図2・26はMOS形のFETの基本構造を示したものである。MOSとは上から金属(G電極),酸化被膜そして半導体があるからで,MetalのM,OxideのO,Semi-conductorのSの三層からなっていることからそう名付けられたものである。このようなときに,電極DとSの間にVDSという電圧を加えても,D電極に接続されているN形半導体と,P形の基板の間は逆バイアスになっているので電流は流れない。ところが,金属電極Gにマイナスの電圧VGSを加えると薄い酸化被膜S1O2を通してP形基板に電界がかゝり,P形半導体内の電子がG電極の下に集まってきて,電子が余分になる逆転層ができて,D(ドレーン)とS(ソース)の間にチャンネルができるので,電流を流すことができるようになる。こうして,G(ゲート)に加えられる電圧によってDS間の電流を制御することができることになる。