ケーブル等の各種コネクタ類の取付けが多い。特殊な工事の場合は、その材料はレーダーの装備用品としてレーダーメーカーから支給されるのが普通である。コネクタ類の取付法や端末結線については、レーダーメーカーの装備工事用図面に従って、確実に行うことが必要である。
(b)線さばき部の処理
イ. 線さばき部の処理材料は、一般的には、粘着ビニルテープや熱収縮性ビニルチューブ等が用いられる。
ロ. 2心以上のケーブルは、シースを除去した根元から線心端までの介在物を念入りに除去する。
ハ. 絶縁ゴム(又はブチルゴム)上の布チープ類は、絶縁低下の原因となるおそれがあるので、絶縁体の先端から10mm又は根元まではぎ取って、粘着ビニルテープでテーピングする。プラスチックテープの場合は、除去やテーピングの必要はない。
ニ. 線端処理に使用するテープの巻き付けは、原則として半重ね巻き2回以上とし、最終端部は巻き戻り防止のため、余分に1〜2回重ね巻きする。(図3・45参照)
ホ. 多心線の場合は、機器の接続端子の配列に従って、若干のゆとりをもたせて切断し、端子の配列の順に麻糸などでレーシングする。
予備線は、最遠距離の端子に接続できる長さに切断してから、一括して縛っておく。(図3・46参照)