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(5)ケーブルの電圧降下の計算

レーダー用船内電源の入力回路などで、ケーブルの導体抵抗による電圧降下を算出する場合には、以下の計算による。特に、直流100ボルト未満の船内電源を用いるレーダーの場合、ケーブルによる電圧降下が大きく影響するので、使用するケーブル心線の断面積と敷設の全長に注意が必要である。

(a)導体の抵抗は、長さに比例し、断面積に反比例する。

133-1.gif

(b)導体の抵抗は、温度により変化する。

銅線の場合、t(℃)の抵抗Rt(Ω)が分かっていて、T(℃)の導体抵抗RT(Ω)を求めるには次式による。

133-2.gif

RT :T(℃)における導体抵抗

Rt :t(℃)における導体抵抗

(参考)JISC3410船用電線の現格表には20℃における導体抵抗値(Ω/km)が記載されているのでこれを利用すると便利である。

(c)直流2線式の電圧降下

133-3.gif

 

(d)単相交流2線式の電圧降下

133-4.gif

 

 

 

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