に引き寄せられ、このためホールは接合面の方へ押される。したがって電位障壁は小さくなり、電子はP形半導体の方へ、ホールはN形半導体の方へ侵入していく。一方、電池の(-)電極からは電子が次々と供給され、(+)電極へは電子が吸い取られていくので電流は流れ続ける。 このようにダイオードは電圧の加え方によって、図4・7に示すようにある方向では電流をよく流し、反対方向では電流をほとんど流さないという性質
に引き寄せられ、このためホールは接合面の方へ押される。したがって電位障壁は小さくなり、電子はP形半導体の方へ、ホールはN形半導体の方へ侵入していく。一方、電池の(-)電極からは電子が次々と供給され、(+)電極へは電子が吸い取られていくので電流は流れ続ける。
このようにダイオードは電圧の加え方によって、図4・7に示すようにある方向では電流をよく流し、反対方向では電流をほとんど流さないという性質
がある。これを整流作用と呼んでいる。また図4・6(c)のような電圧を順方向電圧(順バイアス)、図(b)のような電圧を逆方向電圧(逆バイアス)という。ダイオードは、回路図上では図4・8(a)に示すような記号で表し、順バイアス電流が流れる方向に矢印を向ける。ダイオードの実物には、図(b)のように回路図用の記号がそのまま付されているもの、図(c)のように順バイアスの(-)側にカソードマークと呼ばれるマークのあるもの、図(d)のように形によって判別させるものなどがある。
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