これは1834年フランスのペルチエが発見した現象で,図5・14において2種の金属に電源を入れ一つの回路をつくる。
二種の金属の接触面では接触電位差がおこるが,この電位差と逆方向に電流Iを流せば,その面で発熱し,また,同方向に流せばその面で熱が吸収される。この現象をペルチエ効果という。これを利用したものに電子冷却器がある。
注:接触電位差
温度均一な異種金属を接触させるとそこは電圧差が現れる。例えば,温度均一の銅棒と亜鉛棒を接触させると,その間に約0.75V電圧差が現れる。
そして,亜鉛棒の方が高電位となる。