このような2種の電気を説明するためには,磁力線と同様に電気力線を想定したほうが理解し易い。封ろうの電気を負の電気(-)ガラス棒の電気を正の電気(+)という。その作用は図1・4(a)のように電気力線は正電気から負電気に向い,図1・4(b)では正電気同志であるから相反発しあっている。また,負電気同志も同様に相反発する。このように電気力線の存在している空間を電界と称し,その線の本数の多少によって電界の強さを表す。正電気の方向は電界の方向を表す。
物体が摩擦等によって電気を帯びることを帯電といい,帯電した物体は帯電体とい