4.11 点検調整
4.11.1 一般
電装工事において適当な現場作業を実施するとともに,工期の厳守を図り品質を高めるため,施工中随時作業の点検を行い,必要によっては計測,試験等を行い,もし,不適当又は不良な個所を発見した時は,手直し,変更,改善等を行い,電気設備全体が有効な機能を発揮できるようにすること。
4.11.2 電路
電路については,下記事項について点検すること。
(1)ケーブルバンドのゆるみ又は締りすぎ
(2)ケーブルバンド,バックルの適用(4.5.3(4)(a)(「)の(イ)参照)
(3)ケーブルの屈曲(2.4.2(9)表3.4-2参照)
(4)ハンガ取付けボルトのゆるみ
(5)ケーブル貫通金物の適用及びつめ物の材質(4.5.3の(2)参照)
(6)ケーブルの保護状況
(7)ケーブルの金属外被の接地状況
(8)電線貫通金物の締付け具合
4.11.3 電気機器
電気機器については,通電前に下記事項について点検すること。
(1)各種銘板の有無
(2)誤結線の有無及び端子のゆるみ
(3)照明器具のグローブ及び電球の適否
(4)取付ボルト及びゆるみ止めの良否
(5)スリップリング及び整流子のよごれ
(6)回転機の偏心(手で回転してみる。)
(7)機器内のよごれ,異物の混入
(8)始動器,制御盤,分電盤等のドアーの開閉状況
(9)金属外被の接地状況
(10)ケーブルを含めて絶縁抵抗を測定する。
4.11.4 通電及び調整
電気機器に初めて通電する場合及び機器の調整については,下記事項に注意すること。