日本財団 図書館


(iii)発電機の原動機の位置が推進用電動機の位置を拘束しないから,電動機を任意の位置に選べる。したがって,中間軸を排し,電動機を船尾に設けられるから,それだけ貨物倉を増すことができる。

(iv)発電機の原動機を必要に応じ,分割して設置すれば負荷に応じ,台数の増減によって運転できるから,経済運航が可能である。

(v)速度制御が一般に容易で,逆転が速かで最大出力まで利用できる。

(vi)直流電機推進方式を採用すると大きな起動トルクが得られて,砕氷船等の推進システムとして有利である。

(b)欠点

(i)設備費が割高である。

(ii)燃料消費量がやや大きい。

3・5 復習問題(4)

(1)主機関の出力の種類のうち常用出力,連続最大出力及び過負荷出力について述べよ。

(2)主機関の伝達出力とはどのようなものかを述べ,かつ,タービンの伝達出力2000kWのとき軸出力はいくらになるか。

(3)船の速力を30%あげるためには,伝達出力を何%上げればよいか。

(4)主機関の出力5000PSは何kWになるか。

(5)1000馬力のディーゼル機関において,1時間の燃料消費量が200kgとすれば,この機関の熱効率はいくらになるか。

ただし使用燃料の発熱量は10000kcal/kgとする。

(6)過給機は如何なる役目をするか述べよ。

(7)調速機の働きの原理を述べよ。また,その必要性につき述べよ。

(8)復水器について述べよ。

(9)直流電気推進装置中最も良い制御方式は何か。かつ,これを説明せよ。

(10)誘導電動機の回転速度の式を示せ。

(11)電気推進装置の利害得失を述べよ。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION