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要船級協会の承認を得ているJlS C 3410(船用電線)の規格品を使用する。なお、『船舶検査の方法』では、NKの型式証明書(NKの検査員が立会ったものに限る。)を有するものは、船舶設備規程(236条)に適合しているとしている。

NKの鋼船規則検査要領では、次の規格に適合するケーブルは、IEC 92に適合するケーブルと同等以上としている。ただし、これらの規格は、最新版によること。

(a)JIS C 3410 船用電線

(b)JCS 390   耐延焼性船用電線

(c)JCS 283A   660V船用けい素ゴム絶縁あじろがい装ケーブル

(d)JCS 296B   660V船用制御機器配線用ビニル絶縁電線

(e)JCS 316B   無機絶縁ケープル

(f)JCS 337A   150V船用電子機器配線用ビニル絶縁電線

(g)JCS 338A   150V船用多心ビニル絶縁ビニルシースあじろがい装ケーブル

(h)JCS 378   660V船用配電盤用単心可撓難燃架橋ポリエチレン絶縁電線

なお、現在、JIS C 3410はIEC規格と整合させるための改正作業が行なわれており、この改正の中にはケーブルの断面積、導体サイズ、線心数、対数及び試験方法の変更が含まれている。

本章では、主に弱電関連機器などに使用される船用ケーブル及び特殊ケーブルの種類、構造、性能及びその適用の概要について述べるものとし、その名称、構成、寸法などの詳細は、それぞれの規格に規定されているので、それらを参照されたい。

また、ケーブルの選定に当たっては、機器メーカーの総合結線図などにその機器に適したケーブル種類が記載されているので、それに従うこと。

 

 

 

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