舶に搭載が義務付けられている。
緊急、遭難メッセージや航行上の警報が受信されると、直ちに受信表示がなされ、印字される。インマルサットEGC受信機に対するメッセージサービスとしては、次の3種がある。
(1)Safty-Netサービス
海上保安庁、気象庁などIMOが認めた情報提供機関による陸上から船舶への海上保安情報の放送で、無料提供される。
その内容には、次のものがある。
(a)航行警報(水路機関)
(b)気象警報、予報(気象機関)
(c)陸上→船舶向け遭難情報、その他の緊急情報(救助調整本部)
(d)ナブテックスの再放送
(e)流氷警報(ICE PATROL)
(2)Fleet-Netサービス
加入者対象の商用放送で、船会社、政府等の許可された情報提供業者が海岸地球局(CES)と契約し、特定のグループの船舶地球局(SES)に対して放送を行う。受信は有料であり、放送内容には次のものがある。
(a)全社船に対する一斉放送
(b)ニュース、娯楽放送
(c)電子海図の修正情報、気象情報
(d)商品市況
(e)自国籍船に対する一斉放送
(3)Systemメッセージ
主にインマルサットがシステムに関するメッセージを放送する。EGCシステムは、放送メッセージを一定のグループの船舶や一定の海域の船舶に宛てて送信することが可能であり、<図4.2.1>はその概念図である。