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3.15 音響受信装置

 

3.15.1 概説

音響受信装置は、他船からの汽笛などの音響信号(集昔周波数帯域は70Hzから700Hz)の聴取を、船橋内にあってもデッキ上と同様に可能ならしめるための装置である。

各船級協会のONE MAN BRIDGB NOTATION を取得する場合は、「船橋内でも他船の音響信号を聴取できること」との規定があるので、操船・監視場所に近接した船橋表窓が開放できず、他船からの音響信号を聴取できない場合には、本装置を装備する必要がある。

なお、NK、LR、DNVなどの船級規則では、本装置の無条件設置は要求していないが、 IACSでは、窓の開閉とは無関係に装備を要求している。

 

3.15.2 システム構成

音響受信装置の構成の一例を<図3.15.1>に示す。

100-1.gif

 

3.15.3 装備場所

集音マイクロフォンは船橋外部の側壁に、アンプ及びスピーカは船橋内の適当な場所(コンソールなど)に装備する。

なお、このとき両者間が近すぎてハウリングを起こさぬよう注意する必要がある。

 

 

 

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