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3.5 ジャイロコンパス

 

3.5.1 概説

ジャイロコンパスは、高速で回転するジャイロスコープに指北装置と制振装置を付加し、常に北を示すようにした装置である。

磁気コンパスが偏差や外部磁界の影響を受けるのに対し、ジャイロコンパスは、それらに影響されず、常に真北を示す点で有利である。ただし、緯度や船速・加速度・動揺によって若干の誤差を生じるので、これらの防止処置が講じられている。

ジャイロコンパス本体はマスターコンパスと呼ばれるが、これだけでは針路の測定や物標方位の測定に利用できないので、必要な場所に備えられたレピータコンパスに角度を伝達して利用する。

なお、最近はパイロットスタンドにマスターコンパスを内蔵する装備方法が増えている。

 

3.5.2 システム構成

ジャイロコンパスの構成の一例を<図3.5.1>に示す。

078-1.gif

 

3.5.3 装備場所

パイロットスタンド組込み以外のマスターコンパスの装備には、次の点に留意する。

 

 

 

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