? 海岸線形態
1.汀線情報
大阪湾は北東方向に湾入し、湾口を淡路島によってふさがれた閉鎖的な内湾で、紀淡海峡で紀伊水道と、明石海峡で播磨灘と通じている。
その形は北東一南西方向に長軸をもつ長円形で、長径60km、短径40km、面積は約1,500km2あり,大阪市立自然史博物館の資料によると、大阪湾東側では水深が20mよりも浅く、湾の奥に向かってゆるやかな傾斜で浅くなっているのに対して、西側では水深が30〜70mで、淡路島東岸では急に深くなっている。これは、東側が河川によって運びこまれた砂泥のたまり場となっているのに対し、西側が湾内を通りぬける潮汐流の通り道になっており、湾全体が半開放性海域となっているためである。
ここに取り上げた海域は海上交通安全法適用海域で、防潮堤をもつ港湾などを閉鎖性海域、それ以外を開放性海域として汀線情報を地図上に記載した。次項に示す日本における汀線の感受性指標分類(ESI.NO1〜8)に従い調査した結果、該当する汀線を次の4種類に分類し、地図上に色分け表示した。
ESI 色
NO.1 青 : 開放性のコンクリート、木、又は金属製の防波堤、直立護岸
NO.4 茶 : 粗い粒子の砂浜
NO.6 ピンク: 消波護岸・消波根固めブロック・ケーソン
NO.7 黄 : 閉鎖性の護岸のような堅固な人工構造物
【資料】
*海図(海上保安庁)
*現地調査