ング手法策定並びにサンプリング基準化(calibration of sampling)及び分析方法の調和の必要性を強調した。
本件に関し,豪州の海洋害虫侵入調査センター(CRIMP)が,国際的に比較できるデータベースの世界的調査を実施していることが銘記された。
24 作業部会は,次回ICES/IOC/IMO研究グループ会合が,1998年3月の,おそらく第41回MEPCの前週に開催されることを銘記した。
技術的問題について助言するため,国際海運会議所(ICS)の専門家を当該グループ会合に参加させるべきという作業部会勧告が何度もくり返された。
非公式書簡
25 前述提出書簡に加えて,英国が2つの研究成果を非公式に提示した。
.1 英国水域における非土着海洋種:再調査及び種名・居所; 英国合同自然保護委員会出版
.2 Aberdeenの海洋試験所が,農業・環境・漁業省のスコットランド局,運輸省及びスコットランド自然遺産のために実施したバラスト水プロジェクト最終報告書
26 英国水域における非土着海洋種研究は,英国における海洋性動植物群侵入に関する情報の再調査のため実施されたものである。
海洋性藻類14種,珪藻植物5種,被子植物1種及び無脊椎動物30種が確認された。
一般的に,南北のほぼ同緯度圏から侵入した生物種のみが土着できることがわかっている。
前述種のうちの半分以上が,船舶と共に英国に侵入したものと考えられている。
27 第24.2項に記述のバラスト水研究結果は,非土着プランクトン生命体が,バラスト水に含まれてスコットランド諸港に移動したことを示している。
また,当該研究において,有毒渦鞭毛藻類休眠シストの存在が,特に要注意の問題であることも指摘している。
当該研究は,今後実施すべき研究について,次の研究事項を勧告している。
.1 沿岸及び大陸に近い条件下をも対象とするように,既存ガイドラインの充実化を図ることを目的として,地方的海域内中央水域バラスト水交換の効果
.2 輸送中の生物生存率