(2)装置によるダメージ
?植物プランクトン
表?.4.3-2および図?.4.3-2には、装置によるクロロフィルa,フェオフィチンの変化、表?.4.3-3および図?.4.3-3には、装置による植物プランクトンの細胞の変化を示した。なお、巻末の資料5-1には、種別細胞数等の分析結果元表を収録している。
クロロフィルaおよびフェオフィチンの変化は、鹿島港と大阪南港の試水で異なる。鹿島港では、クロロフィルa,フェオフィチン共に1時間後,24時間後と減少しており、装置の稼働によってある程度のダメージを受けているように見受けられる。一方、大阪南港では、クロロフィルa,フェオフィチン共に減少せず、装置稼働によるダメージは見受けられない。この相反する結果は、装置稼働によってダメージを受ける細胞と受けない細胞が存在していることを意味する。例えば、大阪南港の結果は、一部の細胞がダメージを受けても、ダメージを受けない他の細胞が時間経過に伴い増殖したためと考えられる。
植物プランクトンの細胞の変化も同様で、大阪南港の結果は、装置稼働1時間後では無殻渦鞭毛藻などに細胞破壊と思われる細胞数の減少が見られるものの、24時間後にはそれら細胞数が増加しているなど、装置稼働によるダメージは短時間および一部にとどまっている。
以上、装置稼働による植物プランクトンの変化は、ダメージを受ける細胞と何ら影響を受けない細胞が混在し、供試海水や存在する細胞によって様々である。したがって、オゾンによるダメージの評価は、これら装置稼働による一定時間後の各データを対照に、オゾンを注入した場合の同じ経過時間の各データと比較することとした。