4. 代替手段の実験
「3.代替手段の有用性に関する検討」の既存検討方法の中で、他の問題に対する実施事例からリバラスト代替手段として有用である可能性を持つが、海洋生物殺滅効果等の実験がまだ行われていない「オゾン処理」を対象に、以下の実験・検討を行った。
4.1 実験目的
オゾンによる海洋生物殺滅実験を行い、代替手段としての有用性を検討する。
4.2 実験方法
(1)実験供試海水
供試海水は、有害プランクトン(Alexandrium属,Gymnodinium catenatum)が含まれている海水が望ましいため、水産庁資源生産推進部漁場資源課よりモニタリング情報を入手し、有害プランクトンが出現した場合に採水使用することとした。ただし、9月下旬までには、有害プランクトンの出現が確認されなかったため、年内に出現する可能性は低いと判断し、下記の理由により「鹿島港」と「大阪南港」の海水を供試海水とした。
・鹿島港 ;東日本に位置する有害プランクトン分布港湾
・大阪南港;西日本に位置する有害プランクトン分布港湾
表?.4.2-1には、供試海水の採水場所,日時等を示す。