なお、来島マーチスでは、巨大船等または指導対象船舶のいずれかが同時に入航しないように、時間間隔を定め入航させている。
?オーバラン防止等のための操船目標
測位誤差検討の結果、中水道および西水道においては測位に利用できる目標が多数存在しており、精度よく測位できる状況であることが確認できた。また、別途行われた調査によって、当海域では本四連絡橋が有効な操船目標となることが確認されている。
しかし、水道内航行中は他船の影響等により航海計画の変更を余儀なくされ、計画した目標を常に利用できるとは限らない。航海計画の検討にあたっては、自船の位置、変針時期の判断を正確かつ迅速に行えるように、水道内での種々の状況に応じた避険線や操船目標を複数想定しておく必要がある。
また、測位や航路計画の変更を支援し、操船者の負担を軽減させるための新しい技術としてDGPS(高精度測位システム)やECDIS(電子海図表示装置)がある。
?中水道付近の渦潮等
南流時に中水道の馬島・中渡島付近で渦潮、湧昇流が発生し、操船・船体制御に大きな影響を与える。
対応:今後の標題である。
今回の、使用した潮流場および調査研究では渦潮、湧昇流の影響は考慮されていない。