各シナリオに対するシミュレーション計算条件等は下記の通りである。
・シナリオ1
北流時に順中逆西の航法に従って中水道を北航する場合である。被追越し船、越し船の操舵角については、ぞれ最大±10°と設定した。
・シナリオ2
北流時に順中逆西の航法に従って西水道を南航する場合である。A点において追越しを行う場合には、大操舵角を±10°と設定したシミュレーション計算の場合には航行が不可能であったため、追越し船,追越し船の最大操舵角をそれぞれ±20°、±15°とした。また、B、C地点における追越しの場合には、追越し船、越し船の最大操舵角をそれぞれ±20°、±15°としてA地点を通過し、A地点通過後は両船とも最大操舵角を±10°とした。
・シナリオ3
南流時に順中逆西の航法に従って中水道を南航する場合である。被追越し船、追越し船の操舵角については、それぞれ最大±10°と設定した。
・シナリオ4
南流時に順中逆西の航法に従って西水道を北航する場合である。西水道のA地点において追越しを行う場合には、被追越し船、追越し船の最大操舵角を表IV-3-2に示す3通りに設定した。