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?ケース6-2(小型船・南流・西水道・南航:右側通航)

<初期条件>

開始位置:C、針路:122°、エンジンテレグラフ:Full(対水速力12.5ノット)

 

<操船の概況>

左舷前方の同航船を追い越しながら南下を開始、小島の東側を航過してから(潮流を右舷から受けて)左舷に圧流される。

操船計画(ケース2-2と同様)よりも南に位置しながらも、水道のほぼ中央部を航行することができた。

水道を抜けるあたり(ウズ鼻付近)では針路を<130°>に向けたために、船尾が落とされる傾向が認められたが、舵を適宜使用することによって、針路を制御し、その後はほぼ潮流に沿って南航することができた。

 

<立会人からみた安全感覚>

331-1.gif

○小島を航過した後、馬島への圧流に危険感覚をもった。

○ウズ鼻を航過してから、来島白石灯標方向への圧流に危険感覚を持った。

 

<操船者のコメント>

左前方に同航船がいたために、小島に接近して変針点を迎えてしまった。少し中央よりに出ようと思い右舵をとるのを遅らせた。結果、馬島方向への圧流を少し長く受けてしまった。

 

当該同航船がいなければ、小島の北側に占位し、水道に対してほぼ<180°>で入るようにする。そうすることによって、偏った方向から潮流を受ける時間を極力短くすることができるからである。

 

 

 

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