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る位置の線の横変位量を表すことになる。

(2)トランジットによる横変位検出限界

巻島等による実験によれば、2目標を重視する識別限界角は20秒である[1]。そこでこれを識別限界角とした場合の横変位検出限界を、2目標の間隔と前日標からの距離を変えて求めてみると、図?-5-7のようになる。

227-1.gif

 

図?-5-7には2目標の間隔を1海里から5海里まで1海里ずつ増加させた場合、前方目標から離れるとトランジット位置の線の横変位量がどのように増加するかを示したものである。この横変位量はトランジット位置の線の誤差であり、トランジットによる横偏位検出限界を示すものである。また参考として前方目標の方位位置の線の横変位量についても示している。これより目標間隔が短くなるほど、また前方目標から遠ざかるほど横変位量が大きくなることが判る。そして遠距離では方位位置の線の精度の方がトランジット位置の線より精度が高いことが示されている。この図の中の3海里の範囲の部分を拡大したのが次の図?-5-8である。

 

 

 

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