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?フルード数がさらに大きくなり、0.6以上になると船尾トリムのまま浮き上がるようになりいわゆる滑走状態になる。

となるのが一般的である[1]。

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38,000DWTのタンカーの船速と水深(h)・喫水(d)比h/dと船首尾沈下量の関係を図3.2-1に示す[1]。これらの図によると、深水域ではフルード数0.3以下の速度においては船首沈下量が大きく、船首トリムTrim by the Headであることがわかる。

2)浅水域における船体姿勢

図3.2-1にはまた、浅水域での船首、船尾の沈下量が示されている。それによると、浅水域では全体として低速域での船体沈下は大きいことがわかる。また同じ領域で船首の沈下が大きく、この結果、浅水域でのトリムは船首トリムとなっている。しかしながら、深水域よりも低いフルード数0.25付近で船首が持ち上がりそれにともないトリムは船首トリムから船尾トリムに移ることがわかる。

3)浅水域での船体周りの流れ

船尾トリムが激しくなる原因はいわゆる船体周りの造波パターンの変化による。そしてその変化の程度は、

 

 

 

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