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発行のことば

 

日本海難防止協会は、海難の防止を目的に、運輸省をはじめ海事、水産、気象、保険の関係団体さらに船会社、保険会社、水産会社などのご協力によって、昭和33年8月1日に設立されました。その後、昭和42年3月のトリーキャニオン号事故に伴う流出油による災害が世界的な反響を呼び、わが国においても「船舶の油による海水の油濁の防止に関する法律」が施行されるにおよび、協会は定款を改正して海洋汚染の防止を協会の事業として行うことになりました。上記の法律は、昭和45年に規制対象を拡大し、内容を充実・強化される必要性から廃止されることとなり、新たに「海洋汚染防止法」が制定・施行されました。その後、同法は海上防災に関する規定が追加されるとともに、その規制内容が逐次強化されて現在の「海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律」となっております。

協会は、会員の会費並びに日本財団からの助成金及び同財団と日本海事財団から補助金の交付を受けて運営され、海難の防止、海洋汚染の防止に係る調査研究あるいは講習会の開催による周知宣伝など、さまざまな活動を全国的な規模で活発に行っております。

この冊子は、海難防止、海洋汚染の防止に係る周知宣伝の一環として、「海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律」の解説を中心に作成したもので、日本財団及び日本海事財団からの事業補助金によって作成し、皆さんに配付するものです。本冊子を活用されて、法律を遵守し海洋汚染及び海上災害の防止に努められるよう願ってやみません。

 

平成9年6月

 

社団法人

日本海難防止協会

 

 

 

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