3.2 設計計算手法確立 (1)性能解析 本方法は、粘性流体の運動方程式であるナビエ・ストークス方程式を差分法で直接解くCFDの一種で、表に掲げる方法を採用した。
3.2 設計計算手法確立
(1)性能解析
本方法は、粘性流体の運動方程式であるナビエ・ストークス方程式を差分法で直接解くCFDの一種で、表に掲げる方法を採用した。
図12に計算に用いたメッシュ形状を示す。なお、メッシュ数は約13万である。
図13にB舵舵角10°における圧力分布の試験結果との比較を示す。図14には揚・抗力特性の比較を示す。圧力分布は良く一致しており、揚・抗力特性にもその結果がよく反映されている。失速は舵角20°で生じているが、失速後は計算値の方が大きくなっている。この理由として、乱流エネルギーの過大評価が挙げられる。今後、流れの観察等を加味して適切な乱流エネルギーを与える必要がある。しかし、最大揚力を対象にする構造解析への入力を与える方法としては有効な方法と考える。
前ページ 目次へ 次ページ