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と非充電金属部との間に、商用周波数で正弦波に近い電圧を加え、2500Vに達した後、1分間これに耐えること。なお、この試験はスイッチの開閉試験の前後に行う。

(2)実験結果

実験結果を表1に示す。

021-1.gif

 

2.8 実験解析

 

本実験において、異常が認められたのはスイッチの開閉試験におけるスイッチハンドルの操作と連動するインターロック機構部品の破損のみであり、その他に異常は確認されなかった。

破損の理由としては、部品製作のため機械加工に比較的容易な材料を使用したことによる強度不足、工作上の良否などが挙げられるが、何れも実際の設計、製作にあたっては解決可能と思われる。

 

3. 成果

 

(1)まとめ

?今回の基礎調査研究によって、国際的に互換性があり、かつ安全性が高い製品の開発ができるものと確信を得た。

?インターロック機構については、ソケットアウトレット単体でスイッチの投入ができないため、異物の誤入による感電事故の恐れがなく、より安全で信頼性の高いものの製品開発が可能となった。

?スイッチ部を速入・速切式にしたことによって接点のアークによる損傷が軽減され、耐久性が向上したものの製品開発が可能となった。

(2)今後の課題

?スイッチの開閉試験においてインターロック機構部品に異常が見られた。従って、実際の製品化にあたっては、適切な材料選定、製作方法などを研究する必要がある。

?今回の実験は、IEC Pub.309に規定されている試験の一部であり、試験方法についても相違するところがあるため、実際の製品化にあたっては、十分な性能確認が必要である。

 

 

 

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