日本財団 図書館


セラミック熱交換器の使用が関係している。各種高温システムを支援するため、セラミック熱交換器の開発が25年以上も行われているが「38」、初期の装置の事例は第11図に示している。1980年代後半に、Allied Signal社が巡航ミサイル用に開発したコンパクトなセラミック熱交換器モジュールの優れた事例「39」は第12図に示してある。製作、試験されたセラミック熱交換器にはプレートフィン、プライムサーフェイス及び管状形状を含んでいる。これらの多くのものは、公開文献のなかで、Parker and Coombs「40」,Forster「41」, Bakker「42」,Kleiner「43」,Avran「44」,Yoshimura「45」によって提示されている。この継続的研究によって、自動車用ハイブリッドガスタービンのセラミック熱回収装置に現在焦点があてられている努力への事実上の技術的基礎が与えられている。設計者が直面するチャレンジには次の事項が含まれる。

(1)高効率性及び低圧力損失要件に適合するコンパクトで効率的熱伝達面及び流路形状の選定

(2)耐漏えい性

(3)構造上の完全性

(4)大量生産方式が可能な構造(例えば、押出し、射出形成、ロールフォーミング)

(5)多分最大の努力は、コスト目標に対応する事(例えば、60kW機関用の熱交換器のコストは$150)

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION