陸軍M1戦専用であった(第8図)「33,34」。円筒形熱交換器は複数波板の組立構成品で形成され、複合的空気、ガスヘッダーが逆流形状に構成されている。この熱回収装置で累積して600万時問以上運転されている。産業用ガスタービン用途では、Solar Turbines社の多年の開発努力によって、極めてコンパクトで軽量の一次面熱回収装置の開発が実を結んだのである「35,36」。ターボ機械と一体化するため、ロープロフィール熱回収装置を設計してあるので、この装置は超高効率性(約90%)と低圧力損失が実証されている。このプライムサーフェス装置の表面のコンパクトさは、プレートフィン装置と同じ配列によるものである。この熱回収装置での累計時間が150万時問以上であり、構造上の安全性は証明されておりこの種装置は1990年代におけるユーザーの様々なニーズに対応が可能である。
プレートフィン形状。初期のプレートフィン装置の主要な問題点は、サイクルガスタービン環境下で耐漏えい性を維持できないことであった。1970年代の初期に、Garret Corporationが問題点、特に構造上の完全性を解決するために共同一致の研究開発に着手した。主要な技術革新は下記のとおりである。
(1)熱慣性互換性を与え、エンジン過渡現象間の完全性を確保するために薄部管板で形成したシール
(2)一体形成ヘッダーマニフォールド
(3)部品数の激減
(4)管板のレーザー切断を含む近代的製造工程
(5)大型コアの製造が可能なろう付け工程の改良とそれに付帯する熱交換器コストの削減
この種の熱回収装置は多くの用途に使用できるのである。60基以上のガスタービンに搭載され使用されている装置は累計300万時問以上作動している。これらのコンパクトな熱回収装置は低圧力損失が8で、90%までの効率性水準が実証されている。
セラミック熱回収装置
現行機関に用いられている熱回収装置は主として、ステンレススチールで出来ている。一般的には、タービン入口温度は、全出力時の摂氏593度(華氏1100度)から多分部分出力時の摂氏816度(華氏1500度)にまで変化する。部分出力時の温度はステンレススチールの可容性の上限を示している。高温での運用では、インコネル625、インコネル617、あるいは、ヘインズ230のような超合金製を使用するが、殆んどの用途の場合でもコストは法外に高くなるのである。最終的にはセラミック熱交換器の使用が必要であること、たとえは戦車機関熱回収装置のような軍用用途で特に必要なことは一般的に意見が一致している。小型ハイブリッド自動車ガスタービンの場合、コストの要件は