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2.2.6 OTC8365 安全・環境管理プログラム(SEMP)ケース・スタディ

 

Safety and Environmental Management Program(SEMP)Case Study

JAY T.HOYLE,P.E./Paragon Engineering Services,Inc.,and

J.DAVID DYKES/Taylor Energy Company

 

摘要

Taylor Energy Company(テイラー)とParagon Engineering Services, Inc.(パラゴン)は、米国内務省資源管理局(MMS:Minerals Management Service)とエネルギー省(DOE:Department of Energy)の後援を得て、中小のOCS( Outer Continental Shelf)オペレーターが如何に安全・環境管理プログラム(SEMP)を開発し、実行できるか論証するために、ケース・スタディを実施した。テイラーSEMPプログラムの各要素の開発と実行における取り組み、さらにそれに要した時間と費用について、このテキストに述べている。このテイラーSEMPの開発における計画及び方法は、他の中小オペレーターが彼らの操業において設けるSEMPのモデルとして活用することができる。

 

緒言

MMSは1994年6月30日、資源産業がAPI(American Petroleum Institute)の勧告RP75「外部大陸棚での操業及び施設の安全・環境管理プログラムの開発のための勧告実行策(Recommended Practices for Development of a Safety and Environmental Management Program for Outer Continental Shelf(OCS) Operations and Facilities(参照1))」を任意に採用するように求める官報(Federal Register notice)を発行した。API/RP75は、OCSでの掘削・生産施設の設計、建造、始動、操業、検査及びメンテナンスにおける安全と環境への危険の識別と管理に関する勧告を提示している。

MMSの要求に応えて、幾つかの中小の独立系オペレーターは、SEMPを首尾良く実行するために必要となる苦労と費用について問題点を提起した。MMSとDOEは、ケース・スタディによりSEMPプログラムの開発と実行を論証することを決定し、その結果、MMSとDOEは、中小オペレーターが如何にしてSEMPプログラムを開発し、実行することができるか論証するために、テイラーとパラゴンとともに30カ月の研究を開始した。

このケース・スタディで開発されたSEMPプログラムは、API/RP75の勧告を基礎にしている(明確には、API/RP75に含まれる各ポイントに適合していないが、)。むしろ、このプログラムは、テイラーの運用のための哲学(Philosophy)と組織体制に合うように開発された方針(Policies)、計画(Programs)及び方法(Procedures)を反映している。テイラーSEMPプログラムはそれなりに、メキシコ湾の小さな独立系オペレーター用に特に仕立てられた費用効果のあるSEMPの構成と実行を論証している。

 

 

 

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