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で説明した損傷確率-リスクアナリシスによる結論と一致する。

 

結論及び所見

本ペーパーは、小型構造物の使用可能期間全体を通じての特性の検討手法をベースに信頼性とリスクについて述べた。ここでは従来の4本足プラットホームと3つの小型構造物-3本足ヤグラ、ブレース付ケーソン及びワイヤー支持ケーソンを取り上げた。評価は、望ましい特性を得るための、全使用期間における損傷発生率に対してなされた。同じく全期間を通じてのヒューマンエラーの発生とその影響も評価された。

構造の損傷許容度合(頑健性)を評価し、それが全期間を通じての信頼性とリスクコストの決定において主な要素であることを説明した。修理リスクコストはブレース付及び、ワイヤー支持ケーソンに対して主に考慮すべきことを示した。4つの構造物の総初期コスト及びリスクコストの評価では、小型構造物がより安いことを示した。コスト低減能力に注目するかどうかは企業による石油開発の経済性及び利便性をどう考慮するかによるであろう。

本検討は、小型構造物の信頼性及びコストの改善につながる重要な特性の確認に役立ってきた。構造物の動的外力や疲労損傷に対する性能向上のための設計や建造の改良は一つの例である。小型構造物にとって、損傷につながるボートの衝突は信頼性の主要な要素である。構造物近辺でのボート&バージの運航制限は、小型構造物の許容出来ない損傷による信頼性や、リスク特性の重要な向上をもたらす。

 

おわりに

著者等は技術的、並びに資金的なサポートがUNOCAL社及びカルフォルニア大学バークレイ分校の海洋技術グループからなされたこと、又、研究はAgnes Brandtzaeg女史によってなされたことを報告し、感謝いたします。

 

 

 

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