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7.観光

マレーシアは自国の各地、特に島々のリゾート地を観光の対象としてプロモートしているので、旅客輸送とレジャー・クルージングの需要増が見込まれる。さらに政府がマリーナやレジャー艇の振興に力を入れているため、この面からも造船産業発展のチャンスがある。

 

V 結び

 

短中期的に見て、マレーシア造船業の成長と発展は、以下の側面に重点を置いた業界の合理化と統合の成否にかかっている。

●既存設備の最大限の活用

●技術的能力の向上

●内外船主がマレーシアに新造船を発注し易くするようなインセンティブの策定

●技能開発制度の実施

これに関連して、政府は国家海運審議会を設置するなど、造船・海運界と政府との緊密な協力により、造船業の成長促進に寄与するような政策づくりを進めている。

造船業界は、漸進的な発展のプロセスを進め、ニッチ市場(国内、輸出とも)に向けた船舶の建造を図るとともに、設備の近代化、生産工程の改善に取り組まなければならない。

マレーシア海事産業協会(AMIM)

 

 

 

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