船各社は、高度の教育を受けた造船技術者を豊富にそろえ、船種の多様な設計要件に対応する態勢を整えている。
一部の企業は独自の研究所を運営しているが、1994年に造船5社と韓国船舶海洋工学研究センター(KRISO)を会員として韓国造船技術研究組合が設立された。船舶の操船性の改善、WIGなど次世代船種の開発等の研究プロジェクトに取り組んでいる。
生産の自動化と合理化に継続的に投資を行った結果、韓国造船業は1990年代の前半に年率9%の生産性向上を達成した。品質管理に力を入れ、大抵の韓国造船所は主要な船級協会からISO-9000シリーズの認定を受けている。資機材の調達、生産管理、工場運営も一部、総合的なコンピュータ・システムで運用されている。
? 新造船関係データ
?-1 新規受注
1997年前半に韓国造船業が確保した新規受注量は5,280,000GT、世界造船市場の好転を反映して96年同期比で173%の増大を示している。
船種別の内訳を見ると、タンカーが3,825,000GTで全体の72.5%を占め、以下、撒積船が1,010,000GT、19.1%、コンテナ船が215,000GT、4.1%、その他が226,000GT、4.3%となっている。
?-2 竣工量
1997年前半の竣工量は3,240,000GT、昨年同期比約17%の減少を示した。
船種別の内訳では、撒積船が1,790,000GTで全体の55.2%を占め、以下、コンテナ船が881,000GT、27.2%、タンカーが462,000GT、14.3%、その他108,000GT、3.3%となっている。