韓国
韓国造船産業
? 造船産業
?-1 序論
韓国における近代造船業の歴史は1937年の朝鮮重工業(今日の韓進重工業株式会社の前身)の設立にさかのぼる。
1960年代には、韓国造船業は沿岸操業用漁船および小型の貨物船を主として国内向けに建造していた。1970年代には造船所の新設が相い次ぎ、また現代重工業株式会社の設立が契機となって、韓国造船業は積極的に国際市場に進出し、1974年には260,000DWT型VLCCを引渡した。
1980年代には世界造船市場における韓国のシェアが着々と拡大し、生産性向上と技術、関連工業の発展により、現在では世界市場に25%ないし30%のシェアを占めるにいたっている。1990年代には国内造船所で最初のLNG船が建造され、94年6月に船主に引き渡され、また高速客船も何隻か引渡しが行われた。
韓国造船業界は現在、経営の合理化と生産性の向上により、質の高い船舶を妥当な価格で供給するため、最善を尽くしている。韓国造船業界はまた、各種の国際会議、技術交流、共同出資、業務提携等を通じて、国際協調を促進するため、あらゆる努力を傾けている。
?-2 造船所と設備
現在、新造船事業者10社が韓国造船工業協会(KSA)に加盟しているが、このKSA会員企業だけで韓国の総建造量の95%以上を占める。