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? 新造船工事実績

 

1991年には大規模工事は1件しかなく、これは1990年の工事として計上されたもので、1991〜1995年にわたって継続された。この工事は規模、複雑性ともにこれまでに最高のもので、船主と設計者の間で法的問題が生じたために難航した。これが竣工に至ったのは1995年で、したがってその他は、ほとんど修繕船工事に専念する形になった。

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? 造船・海運産業に関する政府の方針および対策

 

1.造船

 

フィジーの戦略的・地理的位置にかんがみ、わが国政府は船舶建造・修繕業の現状と未来を改善する決意を固めている。人の住む島が100余りあるわが国にとって、造船は死活的に重要な産業であり、政府の政策は一貫してその強化を重視してきた。またフィジーは南太平洋の近隣諸国の中央に位置することから、政府としては常に、顧客に納得されるような最高水準の新造船・修繕船事業を行えるよう、技術の改善を業界に要請している。

フィジーが太平洋地域における代表的造船国としての地位を確保し続けられるように、政府は数々の対策を講じているが、それは

(a)輸出を通じて国際競争に参入すること、ならびに

(b)造船資材に関する政府の優遇措置

を骨子とするものである。

 

 

 

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