日本財団 図書館


重力のみで,かつ粘性による流体摩擦のない理想的な系として取扱ったものであるから,実際の流体の場合はそれに応じて補正が必要となる。気体は圧縮性流体につき,圧力変化に伴う密度変化を考慮した補正係数を乗じた実用流量公式として下記を用いて算出している。

081-1.gif

Q:流量(?/h)

G:流量(kg/h)

F。:絞り穴の断面積(?)

D:管の内径(mm)

γ:流体の単位重量(kg/?)

P1:流体の絞り前の圧力(kgf/cm2)

P2:絞りによる圧力(kgf/cm2)

a:流量係数

この流量係数はレイノルズ数,開口比,管内面の粗面度,流体の速度分布,縮流状態,差圧取出し方法により影響を受け,その標準についてはJIS B-8302,DIN,ASMEなどの記載値を用い膨張係数は気体の場合にはDIN,ASMEの値を用いる。

絞り機構については簡単なものではオリフィス(圧力損失大)を用い流速が遅い場合に用いる。流速が大きい場合はノズル式やベンチュリー管又はベンチュリーノズルを用いて測定する。

 

2.12排気色の測定器

最も一般的に広く用いられているものにボッシュ型ディーゼルスモークメータがある。これは排気ガスをポンプで吸い取りー定容積内に含まれる煤をろ紙に採取し,これに標準光を照射し,濃度を測定するものである。

 

2.13捩り振動の測定器

中低速機関にはDVL捩り振動計やガイゲル形捩り振動計が広く用いられている。又,高速機関には,電気式捩り振動計が用いられている。いずれも測定後に記録紙又はテープの解析を行い電算機にインプットして計算しなければならないため捩り振動の測定はメーカーへ依頼して行うようにする。

 

2.14ネジの締付力の測定器

一般に広く用いられているのがトクルレンチであり小形のものから大形まで各種の

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION