日本財団 図書館


を表示するので航走試験を始め現地において最も多く用いられる。

 

2.8比重の測定器

比重測定は主にバッテリ電解液,燃料および潤滑油などに多く使用されるものである。以下に比重測定器について説明する。

1)目盛浮秤

これは電解液,燃料などの比重測定に広く用いられているもので,4・13図に示すようにガラス又は金属製の管の下部に膨らみを設け,底部に水銀又は鉛などの錘を配し,液中で直立するようにし,液面に接する管上の目盛からその液体の比重を読むようにしてある。

075-1.gif

一般にボーメ比重計と呼ばれるもので液体の種類に応じて専用の比重計があるのでそれを用いる。殆んどは大きなスポイトの中に比重計が納められ,液を吸い上げ測定する。バッテリの電解液は水より比重が重く,燃料や潤滑油などは水より比重が軽い。なおこれら液体の比重は温度により変化するのでそれぞれ定められた換算式により算出した値を用いなければならない。

(a)バッテリ電解液

S20=St+0.0007(t-20)

St:t℃の時の計測比重

S20:20℃の時の比重

t:電解液の温度(℃)

(b)燃料と潤滑油(水より軽い場合)

d=144.3/134.3+B

d:15℃の液体の,水15℃に対する比重

B:測定比重(ボーメ度)

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION