(5)ウォータジェット使用中の点検
ウォータジェット使用中は次の2点を定期的に点検する。
。)アースボンド系統に緩みや腐食が無いか調べ電気抵抗が低い事を確かめる。
「)すべての亜鉛板を調べ半分以上腐食しているものは新品と交換する。
(6)汚れ止めペイント
ステンレススチールはいつもきれいにしておく。ウォータジェットにはスズベースの汚れ止めペイントだけが使用可能である。銅を含んだペイントはウォータジェットを腐食させる。
(7)外部電流に対する保護
外部電流保護は必要の場合に使用する。
6)点検と整備
(1)定期点検
主機関同様事故を予防する上で最も重要なことは,常日頃からウォータジェット推進装置に接して点検するとともに定期的に点検し,保守整備することが大切である。保守点検整備を定期的に実施しておれば事故の原因となる些細な異常が発見でき,修復することにより事故を未然に防止することが出来るものであり,このような習慣を身につけることが事故予防に最も効果がある。
定期点検の期間や時間は使用環境条件,取扱い方法やメーカ等により異なるため難しいがその一例を2・2表に示す。
(2)点検・整備
(a)インペラは翼の欠損,キャビテーションエロージョン等の有無を点検し,異常のあるものは交換する。又インペラとインペラライナとのスキ間をチェックし,過大なもの(メーカ限度基準値を超えるもの)はインペラ又はライナを交換する。
(b)インペラシャフトをスラスト方向に動かし,隙間のあるものはシムにてメーカ基準値になるよう調整する。(例えばベアリングアウタの締め代が0〜0.05mmになるように調整する)又シャフトの曲がりを点検し,曲がりのある場合は修正又は交換する。
(c)シャフトスリーブを点検し,摩耗,腐食及び傷のある場合は交換する。
(d)インペラライナを点検し,摩耗,腐食及び傷のある場合は交換する。
(e)ディフューザは翼の変形,欠損,キャビテーションエロージョン等の有無を点検し,異常のある場合は修正又は交換する。
(f)ベアリングはスラストベアリングの変形,変色,焼付き等の有無を点検し,異