(2)安全性にすぐれている
プロペラや舵などの突起物がないので浅瀬や網,ロープ上でも安全に航走できる。又ドライビングボードのように人との接触がある船に対してはその安全性の面より適した推進装置である。
(3)乗り心地が良い
船尾の船体振動,騒音が少なく乗り心地が良い。(プロペラに誘引される船体振動,騒音がない)
(4)操船性
船速に関係なくジェット噴流の方向を変えることが出来るので旋回性能,制動性能が良い。又その場旋回も可能である。
(5)主機関の耐久性
主機関に対する負荷変動が少ないので耐久性が増す。又プロペラのように船体によってトルクリッチになるような事がない。(プロペラのミス選定)
3)構造と機能
2・10図にウォータジェットと主機関をカップルした一般的なセット例を示す。図に示すように主機関とウォータジェットとの間に中間軸が入り,センターフレックス,CGカップリングあるいはユニバーサルジョイントなどで結合される。又中間軸の長さが1mを越えるような場合には通常中間にピーロブロックなどの中間軸受けを設けている。