8) 翼厚比
翼の最大厚さとは翼の断面において最も厚い部分の厚さをいう。
翼の最大厚さの位置は,翼の中央部にあることもあるが,前縁の方によっている場合が多い。3・34図は翼の最大厚さの半径方向の分布を示すものである。即ち翼の最大厚さは翼の根元において,t1,先端において,t2となっている。翼先端から根元まで即ち,t2からt1までの変り方は,多くのプロペラでは,3・34図に示すように直線的に変っている。この最大翼厚線を軸の中心線までのばすとOAなる仮想の厚さが得られる。このOAをプロペラ直径Dで割った値が最大翼厚比である。この値によって翼が比較的厚いか,薄いかの見当がつくのであって設計上重要なものである。