5) 面積比
上記の如くプロペラの面積の測り方はいろいろあるが実用上これらの面積を全円面積で割った比率で表わしておくと便利であって,普通次のようにきめている。
(1) 展開面積比
展開面積を全円面積で割った値であって,普通に面積比というのは,この展開面積比のことである。
展開面積比=展開面積/全円面積
(2) 投影面積比
投影面積を全円面積で割った値である。
投影面積比=投影面積/全円面積
展開面積比と投影面積比はプロペラの設計をするときに必要なものである。
6) 平均翼幅および平均翼幅比
1つの翼の展開面積を翼の長さで割った値を平均翼幅といい,更にその値をプロペラの直径で割った値を平均翼幅比という。平均翼幅とは翼幅の平均値である。これらを数式で表わせば次のようになる。
平均翼幅=展開面積/翼数×(プロペラ半径-ボス半径)
平均翼幅比=平均翼幅/プロペラの直径
7) ボス直径およびボス比
ボス比とは,ボスの直径をプロペラの直径で割った値を言うのである。そしてボス比の計算に使うボス直径,(d)は3・33図に示すように翼根母線とボス外径との交点の直径である。