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3.2 プロペラトルクリッチ対策

船舶は,就航後の船体の汚損,主機関の汚損,プロペラ汚損などの経年変化によって,主機関回転数が低下し主機関のトルクが過度になり,所謂トルクリッチの状態になることがある。これを通常プロペラが重くなったと言っている。この対策として,プロペラ設計時に予め経年変化を考慮して,プロペラ回転数マージンを付ける手法が約30年前から行われている。

主軸回転数回復のためのプロペラの修正量としては,プロペラ効率に影響を及ぼさない範囲で工事を行うが,プロペラ翼後縁側ウォーシュバック惨正による方法の場合,回転数で3〜5%が多い。プロペラ直径カット法の場合,プロペラ回転数で3〜5%(プロペラ直径で5〜7%)が多い。プロぺラ翼を捩りピッチ修正する方法は小型プロペラで行われている。

 

 

 

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