(ア)スモークセットの調整
その機関が許容している最大出力及び回転速度で,動力計の荷重を合せ,安定した運転ができる状態で,右図の燃料最大噴射量位置をフルロードストッパーネジで調整する。
但し,その時の気温並びに大気圧力により出力を修正し,その修正出力に応じて動力系の荷重を算出しなければならない。
(イ)無負荷最高回転速度の調整
その機関の仕様により無負荷最高回転速度が異なるが,一般的には下記の範囲になるよう調整しなければならない。
・ 発電機セットの場合
定格回転速度の108%以内とする。
・ 一般動力用の場合
定格回転速度の115%以内とする。
この調整中は,機関がオーバランとなることがあるので,十分注意しなければならない。