合わせて機器配置を決め配管設計をするが,実際面では図面に現れていない点で色々と注意を払わなければならない点が出てくるものである。
各機器各装置の配管工事と云うのは単にパイプを継なぐだけでなく適正な材料を選び充分な耐振構造にすると共にパイプ内部にはスケールや錆,ごみ等のない正常な状態に仕上げるまでの一切の工事を含むものなのである。パイプ内部の極微量のごみや水分でも装置の機能に著しく影響するし,配管の耐振性や修理の容易なことも要求されるので配管計画の上手下手によって作業の難易,工数の多少に大きく影響するものであり,もし計画が良くない場合には各機器が正常に働かなくなる恐れすら出てくる
ものである。
(2)配管材料
流体の種類及び耐圧強度によって一般的に次の材料(5・1表参照)が使用される。
? 配管用炭素銅銅管……通称ガス管
比較的低い使用圧力(10 kg/cm2以下)のポンプ吸込み側や,背圧のあまりかからないタンクの戻り側に使用される。
亜鉛メッキの有無によって,白管,黒管に区分される。
? 圧力配管用炭素銅銅管
使用温度350℃程度以下,使用圧力100 kg/cm2以下で使用する。
? 高圧配管用炭素鋼銅管
5・1表に準ずる個所に使用する。
? 配管用ステンレス鋼鋼管
一般の場合に比較して内部の発錆を恐れる場合とか長期に亘ってパイプの内外面を侵す雰囲気にさらされることが予想される様な場合に用いられる。
? 銅及び今同合金継目無管
圧力計用配管とか遠隔操縦装置配管など特にメーカーの指定ある場合に使用する。