4.2.2 投票機会の拡大
投票機会の拡大に関しては、電話/在宅投票の充実にも力を入れているが、他の公営競技に先駆けてナイターレースに取り組んでいるのが特徴的である。
(1) 電話/在宅投票の拡大
JRAと同様に、各地方競馬組合では電話/在宅投票の拡大に取り組んでいる。
特に、南関東地区(大井、川崎、浦和、船橋競馬場)では共同で在宅投票システムを導入し、平成8年度からはパソコン、携帯端末(PHS)等新たなメディアを利用した投票に取り組んでいる。南関東地区の在宅会員規模は現在約5万人である。また、南関東地区では、電話/在宅投票に限らず、場間場外発売、レース開催日程等においても連携した取り組みを見せており、今後の動向が注目される。
上山競馬場でも、平成10年4月から電話投票開始を予定しており、他の地方競馬組合においても今後、電話/在宅投票の導入が想定される。
(2) 場外の拡大
地方競馬の中でも、岩手県競馬で積極的な場外展開が見られる。県外の新規ファン獲得を目的として、平成9年6月に初の県外場外「テレトラック横手」を開設した。
「テレトラック横手」は、横手市の「横手IC周辺総合開発計画」に基づく、文化レクリエーション、複合商業ゾーンの中に設置された全国でも例のないものになっている。隣接施設にはスーパーの「サティ」、カー用品の「オートバックス」等がある。
また、岩手県競馬が休催中も含めJRAの馬券を発売しているのも特徴の一つである。これにより、JRAとの相乗効果による新規ファン獲得、岩手県競馬が休催中の施設有効活用を狙う。
(3) ナイターレースの実施
他の公営競技に先駆けて、大井競馬場では昭和61年からナイターレースに取り組んでいる。(名称:トゥインクルレース)
当初ナイター開催は、年間25日からスタートしたが、予想以上の売上増への効果、