第2章 競艇体感型シミュレーションモデルシステム
1 競艇体感型シミュレーションモデルシステム開発の背景
前章でもふれたように、トレンドに敏感で自らの趣向がはっきりしている若者層へ働きかけるためには、「若者をとりまく社会背景」を認識し、それを考慮することが肝要である。
近年における家庭用ゲームの隆盛、大型アミューズメントパークの話題性などの社会現象にもみられるように、若者はゲーム機等での疑似体験がきっかけとなり様々な分野に興味を持つようになっている。
「競艇体感型シミュレーションモデルシステム」は、ゲーム性の強いアトラクションが多数設置されているアミューズメントパークに、競艇との接点を設け、競艇の魅力をアピールし、興味を喚起させることを目的として開発された。
本章では、ゲームを遊びのツールとして捉え利用している若者層へ「競艇体感型シミュレーションモデルシステム」を提供することによる競艇新規ファン獲得の有効性を検証し、更なる事業推進の要件を示唆として得ることを目的とする。