また訓練期間に25%の損失率も仮定されている。
・ 一方350人のキャデットの供給をしても、英国船隊に必要な需要には、1996年以降から不足するという問題が生じるとの指摘もある。ISFおよびBIMCOは、世界の商船隊が2000年まで33%の伸び率を示し、職員は22%延びると推測している。
ISF : The international Shipping Federation
BIMCO : The Baltic and International Maritime Council
(3) Prof. McCONVILLEの意見
・ 説明の内容はおそらく日本の現状と似ていると考えており、日本の現象は英国の現象を約10年以上遅れて追っ掛けているようでもあるとも指摘していた。
・ 船員にかかる費用はそう大きくない。全コストの5%程度ではないか。
・ 英国には3〜4の訓練学校があり、機能している。
・ 英国の海運とくにキャデットの供給には楽観的である。ただし供給源が地方へと移っているとのこと。
・ 乗組員全体の品質(Quality)が重要であり、訓練には力を入れていく必要があるといった後で、日本の訓練フリートの数(訓練所・商船大学・商船高専・水産大学・水産高校の保有隻数)には驚いていた。STCWをはじめ、訓練の標準化を推進していくことが必要である。 Quality Disasterという言葉をよく用いて強調していた。
・ 品質に関連して、混乗船においては、船内コミュニケーションをもっと重要視していくべきである。
・ 若い人の船員になりたいとの希望の少ないのに対して、社会における相対的な報酬の低下・フラッギングアウト等を理由としているが、なぜ若い人が指向しないかの理由はつかんでいないとのこと。
5.3 英国でのデータベースの実情
(1) 実用的なデータベース
Lloyd'sが保有しているデータベースとは別で、新たなデータベースは計画されていない。
(2) 学術的なデータベース
・ NEPTUNEの計画・実施
6〜7大学が関与して計画・実現に現在取り組んでいる。
海事学術事項が対象
予算が40,000ポンド
協力大学
Paris
Bremen
London
Chester
MDDS
Italy