3 マルチメディア型観光情報の収集・提供システムの基本設計
今回、現地ヒアリング調査を行った水上町を中心とした地域をモデルとして、基本設計のイメージを3段階に分けて図示する。
各段階の具体的な内容は下記の通りである
(1)初期段階のイメージ
WWWサーバー上に観光情報を集約する。サーバーは独自のシステムを立ち上げるか、あるいはレンタルサーバーを利用する。回線はOCN/ODNを利用。ホームページを作成して一般に公開する。また観光関連情報を扱うホ-ムベージへのリンクを設け、これらのページを通じて宿の予約等にも対応する。
またISDN又は公衆回線を通じてJR水上駅構内(観光案内所をイメージ)と道の駅施設内に各1台のPC端末を設置する。
各観光施設等からは電話問い合わせ、ファックス、所有するデジタルデータ等を集め、これらを観光協会で集約してWWWサーバー上のホームページに登録する(図 7-10)。
システム構成及び費用見通しは7章の5「システムの構築・維持費用の検討」を参照。
(2)第二段階のイメージ
インターネットファックスサーバーを追加設置し、各観光施設等のファックスからの情報発信を可能にする。これらの情報はインターネット上のホームページで閲覧でき、動態情報の提供に効果的であると考えられる。
情報提供対象に地元コンビニ等を加え、地域における情報掲示を検討する(図7-11)。
(3)最終段階のイメージ
本調査において検討したマルチメディア型観光情報の提供可能性のあるネットワーク及び端末の全てを取り込んだ総合的なシステムをイメージした。
情報収集側については、デジタルカメラ等の活用により、各観光施設等から直接デジタルデータを収集する仕組みを構築する。
情報提供側については、第二段階までのシステムに加えて、カーナビゲーションシステムに対する道路混雑状況等の情報提供、コミュニティFMのコンテンツのインターネットを通じた配信等を検討する(図7-12)。