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2. 施設整備計画

 

(1)利用者数の算定

 

<外国人旅行者の年間利用者数の目標>

●北海道への外国人客の入込状況は、昨年末のアジア通貨危機以前は、北海道各地(市町村および企業)で台湾、香港、韓国等へのキャンペーンが2〜3年前から活発に行わたことや、台湾では九州ブームが一段落したこともあって、「北海道ブーム」と言われるほど大幅に利用者数が増えてきており、本地区にもその影響が出始めていると思われる。

●この影響は、数字としては大沼公園での訪日外国人旅行者に関する統計がないため明確ではないが、本交流拠点の外国人旅行者の利用者数の予測は、函館市(および札幌市)の外国人宿泊者数の推移や既存の外国人旅行客受入れ施設のヒアリング等をベースとして行う。

●目標年次を平成22年度(2010年度)と設定した場合、その時点で函館市に宿泊する外国人旅行者数は、平成8年度の実績(実数で15千人と想定:35頁参照)が年平均15%の伸びで推移すると仮定すると約5万人となる。

平成8年実績    平成22年推計

15千人×(1+15%×14)≒50千人

●このうち大沼公園にある国際交流拠点を約10%の人が利用すると想定し、約5千人を外国人旅行客の年間利用者数の目標とする。

 

<日本人旅行者の年間利用者数の目標>

●一方、国際交流拠点の整備候補地である大沼公園地域の日本人も含めた観光客の入込数は2,909千人(平成8年実績)で、バブル期のピーク(平成3年、2,973千人)よりは少ないが、全国の観光地の利用状況が横ばいの中で平成5年より年間平均2.3%の伸びで推移している。

●今後も、航空運賃の規制緩和などで、北海道および大沼公園地域は観光リゾート地として立地の優位性があることから観光客の増大が見込まれる地区といえる。こうした状況から大沼公園地域の観光客数が今後年間伸び率が2%程度で推移するとして、平成22年で3,724万人と推計する。

平成8年実績      平成22年推計

2,909千人×(1+2%×14)≒3,724千人

 

 

 

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