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(2)産業構造

 

●七飯町の1995年の就業者人口は12,678人であり、人口の44.9%が就業しており、産業別就業者数割合で見ると、第1次産業人口の14.4%という数字は北海道の9.4%、全国の5.7%と比べてかなり高い数字となっているが、この10年で7%弱減少している(図?-2-2-1)。

●イギリスやアメリカなどの経済大国の産業構造の推移を見ると、発展途上国との産業配分や大規模化、機械化等が進んだ結果、第一次産業就業者割合はそれぞれ2.2%(1994年)、2.9%(1993年)と日本の半分かそれ以下となっているが、わが国でも農産物輸入の増大や地方の過疎化等の原因で同様に減少していくことが予想されており、それに代わる産業の育成が求められている。

●七飯町は北海道近代農業の発祥の地であり、その特徴を活かした育成が期待されるが、全国的な産業構造の変化とは無縁ではありえず、他産業の育成や、農業と第二次、第三次の産業との複合化が課題となってくる。

●その場合、多様な産業と複合する可能性があり、また他産業への波及効果が大きくかつ今後大いに成長が見込める観光産業の育成が期待される。

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