(7)観光状況
観光資源・施設
・旭川市は、大雪山連峰を水源とする石狩川と、その3本の支流が合流する「かわのまち」で、大雪山連峰から連なる森林丘陵地帯に囲まれた自然景観を有している。
・層雲峡・旭岳温泉・天人峡温泉などに代表される大雪山国立公園の表玄関であるとともに、ラベンダー・ポピー・大麦などのパッチワーク状の丘陵風景で人気の高い美瑛・富良野地区を含めた道内陸部の広域周遊観光ルート上に位置しており、多くの観光客が訪れている。
・市内の主要な観光資源は、石狩川の急流がつくりだした渓谷美「神居古潭」など自然資源のほか、北海道の先住民族アイヌ民族に関するものなど歴史的背景から生まれるものも多い。
・「神居古揮」の「竪穴住居遺跡」をはじめ、散失しつつあるアイヌ文化を正しく保存・伝承する「川村カ子ト アイヌ記念館」、コタン(集落)を再現した「アイヌ文化の森・伝承のコタン」など貴重な施設となっている。
・明治開拓史に関する資源も豊富で、国の重要文化財である明治の洋館「旧旭川偕行社」をはじめ、「旭川兵村記念館」、「北鎮記念館」など屯田兵の往時の姿を偲ぶ資料館がある。
・また、地域の気候や伝統文化などをテーマとした博物施設も充実している。代表的なものは、旭川で生まれた優佳良織を紹介する《優佳良織工芸館》や、世界中の染織文化を集めた《国際染織美術館》、雪をテーマにしたく雪の美術館〉の3つの美術館がまとまった「北海道伝統美術工芸村」をはじめ、旭川市出身の作家三浦綾子の小説「氷点」で一躍有名となった「外国樹種見本林」がある。
・その他、国内最北端の「旭山動物園」、スキー場とアミューズメントパークからなる「サンタプレゼントパーク」なども家族連れで賑わっている。
・地理的・歴史的背景から生まれる伝統芸能・祭りなども多く、「熊まつり(イヨマンテ)」・「コタンまつり」・「アイヌ古式舞踊」などアイヌ文化に関する祭り・芸能が見られる。
・大小様々な雪像が並ぶ「旭川冬まつり」・本場スウェーデンの大会に劣らず人気の高い「旭川国際バーサースキー大会」など北国らしい冬のイベントも豊富である。