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2. 自然条件

 

地勢

・北海道は、日本列島最北端、北緯41°21′02″から45°31′16″の間に位置し、北海道本島と508の属島からなり、総面積は83,451k?で、東北6県に新潟県を加えた面積よりやや大きい。(平成6年10月1日現在)北は宗谷海峡を隔ててソ連領サハリン(樺太)に対し、北東は根室海峡を隔てて北方領土の国後島や歯舞諸島に連なっている。南西は津軽海峡を隔てて本州の青森県に対し、南は太平洋、西は日本海、北東はオホーツク海に面している。

・北から北見山地がオホーツク海に平行して走り、最高峰の旭岳(2,290m)を中心とする大雪山山系が北海道の屋根を形成し、十勝火山群を経て日高山脈に連なり、南端のえりも岬に至る。これに平行して、西に天塩山地・夕張山地が連なる。これらの山地の間に北から名寄盆地・上川盆地・富良野盆地が連なって、日本でも2番目に広い石狩平野・十勝平野の中央低地帯を形作っている。

・大雪山系からは、石狩・天塩・十勝川など諸河川が源を発し、沖積平野や盆地を形成している。

・南西部は支笏・洞爺湖を中心に、有珠山・羊蹄山・樽前山の火山群と内浦湾を隔てて、相対する駒ヶ岳などがS字型に山地を連ね、渡島半島を形成している。

・海岸は一般に隆起地形が目立ち、海蝕台や海岸段丘の発達が随所にみられ、雄大な断崖を示す岩石海岸を形成している。日本海には、利尻・礼文・焼尻・天売・奥尻・渡島大島・同小島などが浮かんでいるが、いずれも自然公園に指定される景観をもっている。

・国立公園6ヶ所、国定公園5ヶ所、道立自然公園12ヶ所の合計約86万ha(全道の11%)の自然公園があり、多くの温泉群、山岳、美しいカルデラ湖、水量水質とも抜群な、ゆるやかに流れる河川、湿原・原野の原生花園、エゾマツ・トドマツの針葉樹林、オホーツク海の流氷などいたるところで見られる雄大な大自然の景勝地で知られている。

 

気象

・北海道は、温帯気候の北限であると同時に、亜寒帯気候の南限に位置し、年平均気温は6〜10℃程度、年平均降水量は800〜1,500mm程度である。

・広大な地域を占めるだけに地域による差が大きく、西海岸地方は対馬海流の影響で比較的温暖なのに対し、東海岸地方は寒流の千島海流の影響で、比較的低温である。

また、海岸地方はすべて海洋性気候を示し、四季および昼夜の気温の変化は比較的少ないが、内陸部は大陸性気候で気温の変化が著しい。気候区分は、太平洋側西部・東部・日本海側・オホーツク海側の4つに大別される。

?太平洋側西部……比較的温暖で、夏は雨が多く、冬は晴れが多い。雪は少ない。

?太平洋側東部……夏は内陸部気温が上がり、海岸郡は霧がかかり低温である。

冬は積雪は非常に少なく寒さが厳しいが、晴天が続く。

 

 

 

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